ネットワークパフォーマンスの監視
ネットワークインフラストラクチャはあらゆるビジネスの神経システムとも言えます。ネットワークの機能停止、ボトルネック、遅延、その他の問題は、利用者に深刻な問題を引き起こし、顧客にも悪影響が及びます。そのような困難な状況に陥るのを回避するにはネットワークパフォーマンス問題を監視してトラブルシューティングする必要があります。それを行うのが、ネットワークパフォーマンス監視 (Network Performance Monitoring、NPM) ツールです。NPM ツールで、ネットワーク自体に起因する遅延と、アプリケーションやサービスに起因する遅延を区別できます。
オンラインデモを開始マイクロ秒精度の Flowmon NPM 測定ツール
Flowmon ネットワークパフォーマンス監視ソリューションは、RTT (ラウンドトリップ時間)、SRT (サーバー応答時間)、遅延、ジッタなど、IP 通信の様々なパフォーマンス指標と統計を提供します。このソリューションは、Flowmon エンタープライズ拡張機能に基づいており、Flowmon Probe が、IPFIX 統計の一部としてパフォーマンス指標を Flowmon Collector に提供します。Flowmon Collector は、これらの統計を保存してレポートすることができます。Flowmon Collector は、AVC (Application Visibility and Control) と呼ばれる Cisco の標準と互換性があるため、パフォーマンス指標は Cisco のデバイスからも取得できます。測定された NPM 特性は、Flowmon Monitoring Center (FMC) の上位統計、分析、レポートの一部として利用できます。FMC のダッシュボードウィジェットは、重要なアプリケーションの応答時間を監視したり、ネットワーク内の重要なサーバーやシステムへのラウンドトリップ時間 (HTTP/HTTPS 経由のサーバー応答時間、データストレージとの通信時の遅延など) を監視したりするように設定できます。
Flowmon NPM パフォーマンス指標
- RTT (ラウンドトリップ時間) – この指標は、クライアントからサーバーへの TCP 通信について測定され、ネットワーク自体によってもたらされる遅延、データパケットの送信にかかる時間とそのパケットの確認応答の受信にかかる時間の合計です。
- SRT (サーバー応答時間) – この指標は、サーバーからクライアントへの TCP 通信について測定され、ネットワークサービスまたはアプリケーション自体によってもたらされる遅延、クライアントからの要求が受け入れられて確認された後、サーバーがデータの送信を開始するまでにかかる時間を示します。
- 再送信 – 破損または喪失して、再送信されたパケットの数。
- 遅延 – 個々のパケット間の遅延、最小値、最大値、平均値、偏差。この指標は、ネットワーク通信の両方向について測定されます。
- ジッタ – 遅延時間から計算され、遅延値の変動、最小値、最大値、平均値、偏差を表します。
- Out-of-order パケット – 送信された順序とは異なる順序で配信されたパケットの数。
パフォーマンス指標を示す Flowmon ダッシュボード
